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Akiyoshi's Diary

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2000年6月の日記・読後感想

読書感と日々の想いを綴っています。

12.1999
01.2000
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07.2000



JUN.2000   先月まで135冊読了





「白い激流」篠田達明著、読了。相良治安の生涯を描いた作品。
カルテ、クランケ、オペ、メス、アッペ、ギブス、レントゲン、アルバイト、オーベン(上司)、ミッテン(同僚)、ウンテン(部下)、等々。今でも使われるドイツ語は治安が命を掛けて手に入れたドイツ医学の遺産。
明治維新後の医療の道筋をつけた相良治安。氏は鍋島藩出身の医師。当時の最先端の医学を明治政府に導入するために生命を賭して果敢に挑む。その結果治安は・・・・・・。
06.01.2000

「起訴」バリー・リード著、読了。弁護士である主人公ダン・シェリダンが殺人事件の犯人と目される外科医クリストファー・ディラードの弁護を引き受ける。その結果、FBI・検事局から睨まれ、罠を仕掛けられる。FBI捜査官シェイラ・オブライエンが主人公の事務所に秘書として潜り込む・・・・・・。

「ナースが推薦 - 本物の名医」(BBS)登録所が完成。
「サラリーマン天国」(BBS)も完成。これでしばらく休める。
06.03.2000

明日は大阪日帰り出張、火曜から金曜日まで札幌出張。しばらく日記も書けない。本は読めるが、出張中に読む本は“ 読み捨て ”できるものだけだから、たいした本は読めそうにない。

子供部屋用の扇風機をK電気に買いに行ったんだけど、あまりの安さに驚き。ナント1890円。しかも山のように積んであった。こんなに安くて良いのだろうか?
いつまでもこんな豊かさは続かないだろう。
06.04.2000

大変な失敗をしてしまった。せっかく登録してくれていた「健康関連検索エンジン」のlogファイルを誤って消去してしまった。登録していてくれていた皆さんに申し訳ない。ここでお詫び申し上げます。連絡先の解かっているサイトには再登録のお願いメールを出したが、解からないサイトの方々ごめんなさい。

「井戸と水道の話」堀越正雄著、読了。これはお薦めの一冊。水に関心がある方にはぜひ読んでいただきたい。本のイメージ
  • 江戸時代、七夕前後に年に一度の「井戸さらい」を行った。
  • 井戸かえに出るかんざしは銀ながし
  • 氷水あがらんか、ひゃっこい、汲みたてあがらんか、ひゃっこい
  • 明治44年淀橋浄水場(現在の新都心)が完成
  • 鉄管の口から水を家に引き、腹を痛めて出す税金
  • 上総掘り(君津)


1590年 神田上水完成

近代水道は
横浜水道 1887(M20)年10月
函館水道 1889(M22)年9月
秦野町(神奈川)水道 1890(M23)年3月
長崎市水道 1891(M24)年5月
大阪市水道 1895(M28)年11月
根室水道 1896(M29)年8月
広島市水道 1898(M31)年8月
東京市水道 1898(M31)年12月
神戸市水道 1900(M33)年3月などなど。

「抗生物質が効かない」平松啓一著、読了。
  • 抗生物質の使用を減らすと院内感染菌が減少する
  • ファージ菌を活用して院内細菌を撲滅
  • ICN(Infection control nurse;感染制御看護婦)を増やそう
  • 抗生物質は永遠の価値を持つ
などなど。

「エンダーのゲーム」オースン・スコット・カード著、読了。子供を主人公としたSF。

「一日だけの狼」北方謙三著、読了。久しぶりに氏の著書を読ませてもらった。氏の著書はほとんど読んでしまって、新しい書籍が出版されるのを楽しみにしている。この書は読み残していたみたいだ。相変わらずのキレ味。男を表現させたら、右に出る人はいないだろう。この書は、中年のカメラマンが出会いの中で男を発揮する、男とは?を問いかける短編集。とにかくオモシロイ。
06.09.2000

健康関連専用のサーチエンジンが完成。健康に関する情報をトコトン集めてみたいものだ。これから登録作業に掛かる。
06.10.2000

「孤独なスカイジャッカー」J・D・リード著、読了。ハイ・ジャック犯はパラシュートで山間部に逃げ去った。追うFBI、そして元グリーンベレーの上官も。主人公は数多くの戦功をあげた戦士であった。
そういえば一月ほど前確かフィリピンでも同じような事件があったようだが、その時の犯人は飛び降りるのが怖くなり、後ろから押してもらったとか・・・・・・。なんともカワイイ犯人であった。

宝石店放火殺人事件の犯人が逮捕されたようだ。僕の想像では「犯人は外国人」だったのに、逮捕されたのは中年の日本人であった。どうも最近、日本人の犯罪手法が変わってきたようだ。子供たちの犯罪もしかり。
06.12.2000

センブリの写真「敗者の価値」、「巨大企業」清水一行著、読了。胎動期の自動車業界を題材にした企業戦士の物語。今まで一体何冊氏の著書を読ませてもらったことだろう。
その全てが面白く読ませてもらえた。

「薬草の作り方使い方」小林正夫著、読了。子供の頃、祖父がよく「センブリを煎じたもの」飲んでいた記憶がある。あんなマズイ物をよく飲めるものだと感心していたものだ。煎じるのを手伝った記憶はあるが、センブリの花がこんなに可愛かったとは畏れいいりました。
センブリには「健胃」効果があるとのこと。そのせいかどうかは不明だが祖父は80歳まで存命できた。
06.14.2000

「体内崩壊 − 加速する『41歳死亡説』」西丸震哉著、読了。いつのまにか忘れてしまっていた「41歳死亡説」。9年ぶりに相変わらずの日本に、日本人に警鐘を鳴らしてくれている。
昭和30年代中期を境にわが国の食事情、環境は大幅に悪化した。
「贅沢に慣れ」、「便利さにかまけ」、「今さえ良ければ」の生活がいかに人類を蝕んでいるかを教えてくれる一冊。病で苦しむ前にぜひ読んでいただき、少しずつでも生活を改善してみてはいかがだろう。
06.17.2000

更新のしすぎで通信時間が40時間を超えてしまいました。ISDNにもテレホにも入っていないので、来月の請求が二万円程度になりそう。

月が変わるまで更新を中止します。
06.19.2000

「財界」清水一行著、「秘密」池波正太郎著、「追われて中仙道」多岐川恭著、各読了。

本日はカゼ気味のためコメントなし。おかゆを戴く。20時から就寝。
06.20.2000

まだ本復せず。今もアセで背が濡れている。この一週間ほとんど毎日メン類で過ごしてしまった。
プロポリスを作って見たが、市販されているもののようにはできない。当然効果もさほどない。

今、ビールを飲みながら打ち込んでいるんだが、ちっとも美味くないし、思考も回らない、気持ちも乗らない。やっぱ、健康ってありがたいものですね。
今日もここで終わり。
06.23.2000

「非情の女豹」大藪春彦著、読了。何年振りだろうか、大藪春彦氏の著書に目を通したのは。氏には珍しく“女性”を主人公にした、ハードボイルド。女性を主人公にしながら、これほどハードに、そしてクールに、ストーリーを展開させる筆力に引きこまれてしまった。ただ、残念なことに最後には一枚上手の“男”に『支配』されてしまうのだが・・・・・。

「追われて中仙道」多岐川恭著、読了。氏は直木賞作家だそうだが、氏の作品はこれが始めてか?
共に追われる男と女が中仙道を京へと登る。その道中で繰り広げられる、数々の事件。そして最後には・・・・・。

「秘密」池波正太郎著、読了。無実の罪に落とされた主人公「宗春」が世過ぎのため医者となり、追っ手を避ける日々を過ごしていくが、そこに忍び寄る追っ手の気配。そんな中、宗春の心を慰めてくれるのは一人の女であった。

「石狩平野 上」「石狩平野 下」船山馨著、読了。これは、久々のヒット。黒岩重伍の「???の星座」以来の感動巨編であった。
時代は明治初期から昭和20年までの主人公「鶴代」の人生ドラマをダイナミックに、歌い上げた巨編である。
どんなに苦しくともめげず、憎まず。どんなに貧乏しようと、いわれのない施しは受けない主人公「鶴代」の一生は涙なくして読み切れるものではなかった。

明治から昭和に架けて生きてこられた人たちの多くはこのような辛苦の中で、今の日本の礎を築いて来てくださったのだろう。
人は人生において一度や二度は死に瀕するような体験をした方がよいのではないかと思わされた。特に、食において。

体調はやっと9割方回復。まだパソコンの前に長くは座れない。
06.24.2000

「闇の狩人 上」、「闇の狩人 下」池波正太郎著、読了。「雲霧仁左衛門」と「仕掛人」が合体したような作品。

「海燕 ホテル・ブルー」船戸与一著、読了。刑務所から出所した主人公が一人の女に惚れる。妖しい魅力をもつ「その女」に惚れた「男たち」は性格が一変する、平気で人を殺めるようになってしまうのだ。

本日誕生日、当年46歳。家族からのプレゼントはタブレットソフト「ワコム ファーボ」。ありがとう。
06.26.2000

「午後の行商人」船戸与一著、読了。メキシコに留学している一人の日本人大学生が、娘を殺された年老いた行商人に助けられたことから、共に復讐の手伝いをする羽目になってしまう。自己を見失っていた主人公が荒野で暮らし、拳銃の硝煙を嗅ぎながらアイデンティティーを獲得していく。

今日で6月も終わってしまった。いよいよ明日から今年も後半戦に入っていく。決算、どうにか終了。
06.30.2000



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