「戸室石(医王石)」を検証します
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「戸室石(医王石)」の飲料水などに対する効果


 
 
(1) 戸室石(医王石)の鉱物学的本質は、長石類(正長石・斜長石など)緑泥石・雲母などのケイ酸塩鉱物に海水・海圭類生物などに起源する各種の微量金属・非金属が加わった複雑な組成を持つ岩石とみられ、その特色は、
1) 多孔質であること。すなわち、ケイ酸塩鉱物特有の壁開層状構造を持つと同時に、各種の結晶構造が入り混じって結晶間空間の多いこと。
2) 多元素鉱物であること。すなわち、ケイ酸塩鉱物を石基として、多種類の元素化合物が斑晶的に入り交じり、一般造岩鉱物に比較して、その質量ともに多い複雑な元素組成を示していること。
3) “戸室石”が元々海底堆積物(地向斜)に由来することから、比較的水溶性が強く、電解質・弱電解質コロイド分散系として水溶し易い特色のあること。
4) 人畜に全く無害であること。
などである。

(2) 上記の4つの特質を基礎として“戸室石”は、
1) 強い吸着作用がある。
吸着の物理的メカニズムはもちろん、活性炭・ゼオライト・シリカゲルその他の一般の吸着剤と同様で、広い吸着表面の自由エネルギーによるものであるが、その他にも、多元素鉱物としての特色を発揮し、被吸着物の範囲も無機から有機にわたり、元素間親和力も作用して吸着範囲が拡大されている。例えば、活性炭には比較的吸着され難いアンモニウムなども、鉄塩との置換によって吸着され、硫化水素は金属硫化物として吸着されるなど、初期の物理的吸着に加えて化学的反応による吸着も加重されるのがその特色で、メルカプタン・インドール・スカトール・P.B.C・油脂・有機溶媒・色素等の有機物から、水銀(塩化第二)・カドミウム・クロム(6価)など無機物に至るまで吸着する。したがって、粒状“医王石”で水を事前処理すれば、塩素・硝酸・亜硝酸・大腸菌・一般細菌なども吸着して清浄化することが可能である。

2) PH調節作用がある。
“戸室石”は前記の通り、造岩鉱物の大半を占めるケイ酸塩鉱物を主体とするが、一般にケイ酸塩鉱物は、炭酸ガスの存在で、例えば正長石は、

2KalSiO3O3+2H2O+CO2H2Al2SiO2O4+K2CO3+4SiO2

に加水分解する。すなわち弱酸であるケイ酸塩と弱塩基であるアルミナとが不完全解離状態で結合しており、分子内に水素イオンと水酸基とを併せ持つこの溶液は一種の“緩衝液”とみなされる。“戸室石”添加量にもよるが、液状は大体弱塩基(7.2〜7.4位)でPH変動に対しては、調節緩衝作用が働いて、ある程度調節作用のあることを示す。

3) 酸化・還元等の触媒作用がある。
“戸室石”粉末を添加した屎尿などの多量の有機物を含む廃水に“曝気”を加えると、短時間でC.O.D・B.O.Dが大幅に低下するが、これは戸室石添加により、それが触媒的に作用したものと考えられる。量子化学的に、α軌道電子を持つ遷移元素(鉄・胴・マンガン・クロム・亜鉛・鉛・ニッケル・バナジウム・チタン・白金など)は、α空孔に自由電子を取り込み、または、それを放出するなど電子授受を容易にして触媒作用が強い。遷幾元素の触媒性は概して“錯体”になった場合が強いが、」無機体の場合でも充分その働きは発揮される。例えば、Fe(OH)2は強い還元剤であり、硝酸をアンモニウムまでに還元する。Fe(OH)2は酸素を取り込んでFe(OH)3に変わり、不溶性化するが、それはコロイド分散系になり易く、より還元性の物質があればそれを酸化する。
戸室石は鉄のほか、銅・マンガン・亜鉛・ニッケル・チタン等他の遷移元素をかなりの量を含有しており、しかもそれらは、多孔質表面に分散排列し、反応気質との吸着会合を助けていることも大きくプラスしているとみられ、前記C.O.D・B.O.Dの短時間内大幅低下もこの触媒機能によるものと考えられる。

4) 水の腐敗を防止する。
ミネラルウォーターは、特にこれを普段は密閉状態におけば、相当長時間水の腐敗を防止する作用のあることは一般に認められている事実である。
水の腐敗現象は、わずかながら残存する有機物の嫌気的分解細菌自身の死屍、代謝産物の発酵分解などによるものであろうが、“戸室石”粒子自体、当初多孔質空間に多量の空気を吸着含有している。(人口ゼオライトのように分子節的な機能はないからO2・N2共に)この酸素は徐々に水分子と置換して水中に吐出され、嫌気性細菌の増殖を抑制し、代謝産物・死屍等はこれを酸化的に水解して水の腐敗を防止していると考えられる。

5) ミネラルウォーターの調味作用
これも一般的に、ミネラルウォーターには調味作用のあることも認められてきている。恐らくその理由として溶存する金属・非金属イオンの“味覚に対する刺激”によるものであろう。いわゆる“山清水の味”“コクのある味”とは、ミネラルを充分溶存している沈殿の少ない水の味覚を指すのであろう。味覚は個々の官能の問題であり一般化して捉えることは難しい。しかし、コーヒー・日本酒・洋酒・米飯・漬物その他一般調理用としてミネラルウォーター、あるいはミネラル粒による事前処理を推奨する人の多いことも事実である。特に酒類の場合、二日酔いの防止、事後対策として有効なことはほとんどの経験者の認める事実であるが、これは発酵過程で副生する有害物質の吸着と排除(無機物と無機物に吸着されたものは排出が早い)によるものと考えられる。これは分析試験の結果、フーゼル油が戸室石によって除去されるからである。
昭和60年、戸室石は厚生省から正式に「食品添加物」として承認された。

医王石(戸室石) - 、 、 



* トルマリン、医王石(戸室石)、備長炭、マグスティックなどの比較実験も参照ください.

* 王医石のお求めはウォーターデザイン研究所

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