人間以外の陸上に生息する動物も50%〜65%は水でできている。私たちが普段、気にせず飲んでいる水道水は安全なのだろうか。 以前、私の家では飼っていた金魚の水槽の水を入れ替えてあげたらすぐに死んでしまった。その原因はそのまま入れてしまったからだ。なぜ水道水で死んでしまったのか。それは水道水には塩素が含まれているからである。それでは、どうすれば良いのか。 水道水をそのまま使用せず、バケツなどにくみ置きし一昼夜ほど放置し塩素を取り除かなければいけない。そうすれば金魚は死なずに済んだのだ。 しかし、なぜ水道水に塩素を入れるのか。河川から浄水場に導かれた水源水は最初の段階で塩素で殺菌され虫や微生物の駆除を行い、さらに不純物の沈殿装置が数次に渡って行われやっと私たちが口にして問題がないとされる上水にまで加工することができる。河川の汚染が進むほど塩素殺菌にはじまる浄水処理は高くなる。それでは汚染の原因は何なのか。 一番の汚染源は生活排水である。生活排水とは家庭から排出される水、つまり炊事、洗濯、風呂、洗顔、歯磨き、洗車、水洗トイレの水などである。私たちが実践できる生活排水をきれいにする方法は、 @食べ残しができない量を作る。 A油で汚れた食器類はボロ布や新聞紙にしみ込ませる。 B野菜くずやご飯つぶが流れないように排水口に網やストッキングをつける。 C古い天ぷら油は流さず新聞紙などに吸い取らせたり薬剤で固め、ゴミに出す。 D洗剤の入れすぎに気をつける、ということである。 「台所は海や川への入り口」という意識を持って一人一人が気を配り、生活排水をきれいにするよう努力していかなければならないと思う。私たちが生活を行う上での水の存在を無視することはできないのだから。 「汚染源は元から断たなきゃだめ」なのである。 |