慢性疾患 中村栄博士 中村医院長



内科の慢性疾患にアルカリイオン水を利用しての中間報告をいたします。
臨床例は慢性の腎炎3、肝炎2、小児ゼンソク1、血清肝炎1、脳出血による運動・言語障害2などで、長期間の効果を調べています。
治療方法としては、1日に約100ccのアルカリイオン水を6ヵ月間、使用したところ、

1.胃の消化機能の高進
2.肝臓の疾症、圧痛が3ヵ月ほどでとれる
3.ゼンソクの発作が弱まる
4.脳出血による運動・言語障害の回復が目覚しい、といった効果がでています。

現在の医学は著しい発達をしていますが、その医療とは医療効果を促進さす一つの手段として薬物が使われるのですが、病気になったら薬を飲めば治ると思っている人が多く、これは大きな誤りです。すなわち、自然の治癒力が養われてこそ薬が効くのであって、受け入れ体勢が整っていなければどんな名薬を飲んでも効果はありません。この体勢を整えるのがカルシウムイオンで、アルカリイオン水が立派な治療薬として考えても過言ではありません。そしてこれを日常飲むことに意義があるのです。これで慢性疾患についての6ヵ月の中間報告のあと、次回は1年間の治療報告をしたいと思っています。

食べておいしい酸性食品はどうしても食べすぎるきらいがあり、また、いろいろの疲れによって体質が酸性化し、アジドージスになってしまいますが、この酸を中和するのにアルカリイオン水が卓効を奏しており、臨床治験例を数多く得ることができました。このアルカリイオン水の注目すべき点は、強心、利尿、解毒ならびに肝臓機能低下の防止、ぜん動運動の促進、制酸作用などがあり、野菜、果物などのアルカリ食品を偏食している人には、アルカリ食品をとることを勧めるより、むしろ優先してアルカリイオン水を服用せしめれば、必ず良好な結果が得られるでしょう。

人間の血液、体液、唾液、汗などの体液は弱アルカリ性であり、長寿を保つ意味からも酸性過剰にならないことが大切なのです。酸性体質になってもアルカリイオン水で酸を中和することによって、生体の各機能が活発化し、自然の治癒力が養われて疾患も治っていくのです。
寒さの厳しい冬になると、寒さに負けないようにとスキヤキなどの肉食が多くなる反面、冷たいアルカリイオン水が飲みにくく遠ざかりやすくなるものです。このときはアルカリイオン水に湯を注ぎ足してもよいのですが、せっかくイオン化したものに混じりけの多い湯を入れると元の状態に戻りやすくなるのでできればアルカリイオン水を人肌に温めた方が効果はあります。

また、小児ゼンソクには著しい効果をあげていますが、アルカリイオン水を飲みたがらない子供には、アメ玉をあたえて飲ますか、葉緑素を入れて飲み安くしてやればよいでしょう。この葉緑素にはビタミンKが含まれているのですが、ビタミンKはカルシウムを活用する作用があります。ですからビタミンKの増加はカルシウム・イオンを活用して健康を増進させます。





目次へ戻る水と健康へ食と健康へHOME