自然治癒力を増大させる
  
景福診療所長 田村達治博士



現代医学の進歩はめざましい。その反面、病は細分化され、それぞれの専門分野に分かれ、一つ一つが独立したもののような錯覚をいだき、そうした頭で、まとまった人間の健康状態を判断するから、病気の根本原因がつかめないことになる。

もともと、人間の生理作用は精巧な生体固有のコンピューターによって敏速、性格に処理されるようになっており、どんな病気でも「くすり」さえあれば治せるという考えはとんでもないことだ。

たとえば、女性に多い不定愁訴という病気、食欲不振、眠れない、頭痛などという表面的な理由からでは、胃カメラを飲んでみても、脳波をはかってみたとこれで、原因はさっぱりつかめない。ところが心配事の原因がなくなると薬を飲まなくてもケロリとよくなる。男性にくらべて複雑な機構をもつ女性にはホルモン、自律神経の失調など、現代の医学でも原因のつかめないものが多い。

夏みかんや梅干のようなすっぱいものをみるとツバが自然にわいてくるし、ごちそうをみると胃液が分泌されてくる。おいしいなあと思いながら食べていてもハエが20匹もとまっていたぞ・・・なんて、いやなことをいわれると胃液の分泌がとたんに止まって消化せず、胸がもたれてくる。

人間の働きの80〜90%は、このような自然の働きに作用されている。人間が地球上に足をふまえている以上は「自然の法則」を無視することができないのもそのためだ。薬物は自然治癒力の補助手段に過ぎないので、自然治癒力のない病人にいくら薬を与えても効き目がない。

日本は水に恵まれているため、水のありがたみを知らず、それどころかバカにする風潮が無きにしも非ずだが、自然の水、つまりカルシウムがイオン化された水は自然治癒力を補う方法として最適なものといえよう。

っ空気中の酸素が肺に入ると、すぐに血液中のヘモグロビンと結びつかず、結びつきやすい条件が整ってはじめて結合する仕組みになっているが、カルシウム分もそのままでは人体に吸収されない。電解イオン水はカルシウムが活性イオン化されているので、吸収されやすい。

わたしは「イオン水」の飲用をほとんどの病人にすすめ、自然治癒力をつけるようにしている。イオン水を飲んで一番はっきりあらわれる変化は、
1.小便がよくでる。
2.便通がよくなるの2点で、他の病気には、一定期間飲用する必要がある。





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