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肥満症  (元)横浜日赤病院長 服部達太郎博士



わたしは宮入慶之助先生の栄養学、健康法を学び医師として特に食物の種類、とり方について注意をはらってきた。
人間の活動源であるエネルギーは1.空気中の酸素、2.食物、の二つから出てくるわけで、食べ物はタンパク質、でんぷん、脂肪、ビタミン、水・ミネラルにわかれる。食生活が充実し、ぜいたくになった今日ではビタミン、ミネラルを除き、すべて過剰気味となっている。

過剰に摂りいれられた食物はすべて脂肪に形が変えられ、体内に蓄積される。日本以上に食生活がぜいたくなアメリカでは栄養過剰による太りすぎが大きな悩みとなっており、男性は5人に1人、女性は4人に1人が、健康的な体重から10パーセント以上も超過しているといわれている。

ビタミン、ミネラルは食べた食事を完全に燃焼させるために必要な物質で、タンパク質やでんぷん、脂肪など多くとればとるほど、これらのものも多く必要とする。それにもかかわらず、ビタミン、ミネラルについては、あまり関心を払う人が少ない。ことにカルシウウム・イオンの摂取は不十分で、これがため現代人の大半は、アジドーシス(酸性症)におちいり、糖尿、心臓、がん、肝臓、腎臓などの内因性疾患を誘発している。

食べたものを完全に燃やしてしまうと、体に残るものがなく、アジドーシスにもならず、皮下脂肪が沈着し、肥満体になるおそれもなくなる。

アルカリイオン水にはこの重要な役割を果たすカルシウムがイオン化して溶け込んでいるので、食事の摂り合わせにさほど気を使わなくてもミネラルを供給することができる。肥満症はもちろん、現代病に悩む人は一度試みられることをすすめたい。





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