肝臓(元)横浜日赤病院長 服部達太郎博士



人間の栄養素としてタンパク質、でんぷん、脂肪、ビタミン、水、ミネラルが必要なのは周知のとおりだがミネラルは摂取食物の種類によって不測がちとなる。ことにカルシウムは不十分で、特に活性カルシウム、すなわち、イオン化したカルシウムは人間の体に欠くことのできないものだがこれが不足がちとなる。

かつて九大名誉教授後藤先生があらゆる疾病とビタミンKの消長関係を調べ、ビタミンKの増加が健康につながると論じておられたがビタミンKはカルシウムを活性する作用があり、これの増加はカルシウムを活用して健康を増進することを意味する。

アルカリイオン水は活性カルシウムを含む水で栄養素の中の水と同時にカルシウム・イオンを充足するのにうってつけのもので、わたし自身広島で原爆をうけて以来夏季には白血球が減少し、全身倦怠感が甚だしく、休業の止むなきに至るのが常だったが、アルカリイオン水を飲むようになってから体細胞の活力が増し、健康になった。以来横浜日赤でも入院患者に使っているが、肝臓機能についての効果も大いにあらわれている。肝臓が悪くなると、身体の中で代謝物質としてできた尿酸の,解毒ができずに血液の中にはいっていく。尿酸を中和するためにはカルシウウムが必要で、最もカルシウムが多い骨で、しかも日常生活にあまり支障のない足の親指から補い、尿酸を中和する。その度がすぎると痛みがともなってくるわけだ。

アルアkリイオン水が痛風にきくのは肝機能の促進作用と、カルシウム・イオンが直接尿酸を中和するという二つの働きからだ。





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