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CAIRNS滞在三日目.あてのない単独ツーリング | ||
ツーリング(オートバイの旅)レポート. オアフなどは日本の免許証でも貸してくれるが、オーストラリアは「国際免許証」が必要らしいと知り、予め大宮に行って取得した.埼玉県の場合、鴻巣と大宮ソニックの2ヵ所でしかやっていない. 用意するものは、
・National Police Agency(警視庁)の国際免許のページへ 昨日予約したレンタルショップ「ALL DAY CAR RENTALS」へ約束の8時に訪問.(帰国後調べてみると、ホームページもあり、全豪にネットワークをもっている様子.)私が訪れたときワゴン車を借りているカップルがいた.車の後部にはキャンプ用の全ての機材が搭載されているようだった.安いキップでやってきて、キャンピングツアーもできそうだ. この「ALL DAY CAR RENTALS」は宿泊した「The Oasis Resort Cairns」のすぐ右斜め前にあったのだ. (現地のガイドさんにオートバイを借りれる所を知らないかと聞いても知らないという.たまたまホテルの前に3軒のレンタルショップがあったので確認すると、2軒目で借りることができた.大手は自動車かスクーター程度しか取り扱っていない様子.後日市内を観光している時に別のお店も発見. さっそくハーレーのレンタル料を確認した.A$250/1日だった.オアフと同じ程度. ツアーで参加した場合、ガイドさんたちはツアーから外れる情報は提供してくれない可能性が高いと思っていた方が良いようだ) 翌日、受付に顔を見せると待っていたらしく、すぐに対応してくれた.キズの有無、燃料が満タンなのを確認し、受け渡し完了. (この時、ショップも撮影したのだが、現像してみると、写っていません.今回使ったのはCANONのデジカメとAPSフィルム使用のキャノンのIXY. APSフィルムは普通の35mmと違って最後の一コマは現像されないことを知らなかった.普通のネガフィルムは24枚撮りでも25〜26枚撮れるがAPSは最後の一枚は巻き戻すための一枚となってしまう.充分注意が必要です.) 今回のレンタル車種は「スズキのイントルーダー250cc」だ.走行距離2万キロ強の乗りごろ車.当初店頭に置いてあるヤマハのドラッグスター400ccにする予定だったのだが、拙い英語でやり取りしている内に裏の駐車場へ連れて行かれて3台の内から強制的に選ばされたのがイントルーダーだった.ビンゴもあったなぁ〜.ドラッグスターならA$90/1日で、イントルーダーならA$75/1日.儲かったような気もするし、馬力が足りるかといった心配もあったが、初めての海外ツーリングだから軽い車種の方が楽だろうと自分に納得させる. イザ出発! どこへ行くとも決めず取りあえず左に曲がり後はただ一直線. 昨日「BICO」の店員に薦められたコースはケアンズをまっすぐ北の「Port Douglas」だったが、中年初心者の私とすればなるべく曲がらず、迷子にならないようにだ.何分地図さえ持参しないいい加減な旅なのだ (*^_^*) キュランダ高原へのワインディング・ロードも魅力ではあるが、慣れないバイク、走ったことのない道、見たことのない標識、聞いたことがない地名、最後に不確かな運転技術.これだけ条件が揃っていれば真っ直ぐ走るしかないっしょう? 国内では70km/hしか出したことがない中年ライダーが周りにあおられ80km/hのの世界へ. 因みにオースオラリアは距離の尺度はメーター単位だから日本と一緒、計算しなおさなくて済むのがありがたい. |
![]() 今回取得した国際免許証 ![]() ALL DAY CAR RENTALS の宣伝用カード(名刺大) ![]() レンタル証書 ![]() 今回利用したShop ![]() ケアンズからキュランダ方面 ![]() 初めてのショット |
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![]() ![]() 国道に並行する線路 ![]() Bruce Highwayの とある分岐点 |
ガキの頃、友人のナナハン借りて、120km/h程度出した経験はあるが、あの時から33年が経過している.80km/hも正直コワイ.何台のクルマに先に行ってもらったことか. 70km/h程度で走るのが現在の私にはよろしいようで、追いついて来たクルマさんはさっさと先に行っていただき、こちらはライディングを堪能しましょう〜 てな感じで走っている内に何か違和感が生じてきた・・・??.日が左側から差してくるではないか?! 日が昇る方が東だから、走っている向きは南.ガーン.グレートバリアリーフから遠ざかってしまう! キュランダの方向とも違う! 一体このバイクはどこへ向かって走っているんだ? 一瞬、オーストラリアは南半球だからお日様が昇るのも反対で西から登るのかしら、と思ってみたり (^_^;) いやはや、大変です.それまで本人はシドニーから西へ走っているつもりだったのだ.道路標識を見ていると「Innisfail」へ向かっていることは分かる.しかし、「Innisfail」がケアンズのどの方向へ向かっていて、どんな町なのかも一切不明.しょうがない、走り出した道だ.60〜70kmを目安でUターンすればいいや、と思いながらオセアニアの台地をひた走る.どうして60〜70kmを目安にしたかと言うとGSがあまり見当たらないのだ.イントルーダーの燃費も知らず、容量も知らない当方としてみれば間違いなく帰れる距離となる. 途中何度か写真撮影をしながらの走行だったが、一度目の撮影後、アイドリング状態のままだったバイクにまたがりローに入れた瞬間エンスト.セルを押すがウンともスンとも言わない.キックでかけることもできない.そもそもキックがないのだから.知っていながら一応キックを探してみる(^_^;) 一瞬パニクリそうになるところをグッとこらえて、ローに入れてみたり、スタンドを上げ下げしてみたりやっている内に簡単に始動.どうなっているの??? 何らかの機能が働いてるんだろうが、本当の故障だったら大変だったことだろう.周りに家らしい家は一切ない.高速で走り抜ける自動車に止まってもらうしかない.当方の英語力はカラッキシだから、相当難渋したことだろう. 因みにこの後何度となく同じ症状に悩まされた. やはりケアンズを南下している模様.現在走行している道路は「Bruce Highway」だとやっと分かった.しかし、「Innisfail」までが何キロあるのかが不明.この道路は日本と違って途中で何度も制限速度が変化する.60km/h、80km/h、100km/hまちまち.当方それに合わせることなく70km/h程度の走行を敢行したため、たくさんの自動車に追い越してもらった.それでも全行程約250kmの走行で、抜いてもらった自動車は50台に満たない.いかに走っている車が少ないかがお分かりいただけるだろう. |
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ケアンズ郊外を抜けるとそこはただただ続く台地.遠く左手には延々と続く山並み.右手は近くに山すそ.その中を走る一本の道路Bruce Highway.豪州の日差しは強い.熱風がアスファルトの道路から吹き上げてくる.コッパン(チノパン)が激しく波打ち、下肢をくすぐる.苗木程度のサトウキビ以外の作物もほとんど見当たらない乾いた大地. 時折出合うオートバイに左手を上げてみた.合図が帰ってくる.気持ちが軽くなる.今私がオースオラリアのこの乾いた大地をイントルーダーで走っていることを誰も知らない.たまにすれ違うライダー同士で「オー、元気かい!」、「最高さ!」なんて声無き会話を楽しむくらい.こういうシグナルは世界共通ではないだろうが、気持ちが伝わったようで気分がいい. このハイウェーに沿って走る一本の線路.かれこれ一時間以上走っているが、通り過ぎる列車も行きかう列車もない.全てが日本とは違う. この辺りから頭痛がしてきた.これは病気ではなく、ヘルメットのせいなのだ. 受付でキーと一緒にメットを受け取り頭へ、やはり…(^_^;) 私の身体はただ一箇所を除いて標準以下なのだ. 靴は24.5mmだし、身長は165cm.頭だけはなぜかXL. 心配していたことが現実になった.国内でメットを購入するとき5軒程度回った.それは気に入ったデザインで合うサイズがないのだ.全てが小さい.私の頭は側頭部が張り出しているんです.そのために張り出している部分に痛みが出てくるんです. 今回も4コのメットを出してもらいましたがどれも同じようなサイズで妥協したのでした.メットを持参しようかとも考えたのですが、スーツケース入らないので諦めたのです. こんな状態では60kmも走れないかもしれません.時々、メットの顎の部分を広げながらのツーリングです. 急に前方がガスって来た.100m先も見えない.何だろう! どうしたんだろう? 過去こんなガスは島原か雲仙で経験したことしかない.しかし、その時の空気は湿っていた.今は十分に乾燥している.若干だがキナ臭いニオイもするが、前方向全てが見えなくなるような煙なんて考えられないし・・・、と思っている内に 前方が明るくなってきた.結局その時、原因は分からずじまいで通り過ぎたのだったが、帰りに原因が判明した.なんと「山焼き」の煙だったのだ.帰路の途中、前方の山全体から煙が上がっている.始めは山火事か?! と思ったが炎が見えないのでそれはないと結論.では、温泉だろうか? お思いながら近づいて行く内に「山焼き」をしていることが判明した.それにしても大がかりな「山焼き」である.山(たぶん、Mount Sophia辺り)の各所からの煙だから風向き次第で視界が遮られるのは当然だろうと、納得したのでありました. 走行距離が60kmを超え、この先何か目印になる場所があればユーターンしようと思いながら走っていると、右手前方に煙突が見えてきた.左手には駅らしい建物.列車待ちをしているらしい人が数人いた.やはり、列車は走ってはいたのだ.「Babinda」の駅舎を見ながらここをユーターン地点に決定.信号を右折し「Babinda」の街へ向かう.小さな町のようだ.100m程度で町並みは終了.老人数名を認めただけで水も飲まず今来た道をユーターン. この辺から、日焼けが気になりだしたのでハンカチを三角にし、鼻から下を覆う.まるで銀行強盗だ (^_^;) 帰りはこの行程中一軒だけのカフェバー、「山焼き」等を写しながらゆっくりケアンズへ向かう.帰りは少し慣れてきたので若干の冒険.走行中片手運転で何枚かの写真を撮る.家並みが増えてきた当たりでショッピングセンターを見つけた.早速寄ってみる.私が旅で忘れないようにしているのが現地の方たちが日常利用しているお店を覗くこと.観光案内では決して連れて行ってもらえない場所にこそ、旅の喜びが隠されていることが多い.今回ここではプレゼント品を入れる手提げバックを購入しただけで退店.興奮しているのか昼食を摂る気にもならず、水も飲まずケアンズ市内に帰ってきた、走行距離約180km.所要時間約3時間. |
![]() ![]() 帰路もまだ燃えていた ![]() 山全体から煙が… ![]() ![]() やっと来た列車 ![]() 一軒だけ見かけたCAFE |
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この後、ケアンズ市内を通りごとに走りまわり、写真撮影.返却時間まで間があるので、海岸線に沿って北上.やっとキュランダ方面への標識を発見.1号線を北上.数分走ると「Flesh Water」と書いてある標識が見えるではないか!! いろんな水をチェックしている当方には見過ごせない.躊躇しながらも左折.しかし、すぐにT字路、迷ったが右折してみた.これが正解だった.600m先に「Flesh Water」の標識、早速バイクを標識の手前に止め、左右を確認する.しかし、「Flesh Water」らしきものは見当たらない.唯一枯れた水路があるだけであった.日本にも「清水」と付く地名は多い.しかし、地名になっているってことはそれだけ古いってことであり、古いってことは「昔は清水が出ていたかもしれないが今はもう・・・」なんて思いながらの探索であったが、悪い方の結果に終わってしまった.と思っていたのだが・・・. その後「Flesh Water」を通り過ぎ、91号線に入り、反対方向から「Flesh Water」へ向う.するとどうだろう.ポニー牧場のすぐ隣に「FleshWater」記念館があるではないか.しかし、誰もいない.仕方なしにこっそりと入館.普段も無料開放なのだろう、キップの窓口はない.中は狭く、10畳位のスペースしかない.キュランダ鉄道のジオラマや当時使用したと思われる諸道具が展示されている.「FleshWater」とは、どうもキュランダ鉄道を開発する際、湧き出た泉(滝?)に因んで付けられた地名のような気にさせる建物でした.残念ながらこの時点でデジカメのバッテリー切れ、PSPはフィルム切れで、入り口しか撮れなかったのが残念だった. 市内に帰る途中でSUZUKIの看板を見つけ寄ってみる.ハーレーも10台程度展示されていた.ケアンズ走行中に見かけた一番大きなバイクショップだった.それにしてもケアンズではHONDA車も見かけないし、ショップも見当たらない.どこかにあるはずだがと思っていたが結局見つけることはできなかったが、無料配布のタウン誌にはしっかり一面広告がでていた.HONDAはケアンズでは出店が遅かったのかもしれない. 返却時間にはちょっと早いが、返すことにしてレンタルショップに持っていったが、満タンにして来いと言われ、2ブロック先のGSを教わり、給油に.途中で一回5$分給油していたので大した金額ではないがセルフなのでやり方が分からない.スタンドには給油コーナーが8ヶ所あり、先客が給油中だ.スタンドを見ると2$、5$、10$と押すボタンがあるが、満タンにしなければならないのでやり方が分からない.勝手に給油して良いのだろうか? 従業員が見当たらないので仕方なくやり方を教わりにコンビニのようなショップに入る.奥に大男が二人いる.日本語ができるかと聞いたたができないと言われる.やい方を教えてもらおうと思ったが通じない.仕方なしに10$を先払いした.ニコッとしてくれたので、自分で給油しに行く.タンクを開けてみると大して減っていない.1.25$分しか給油できなかった.ケアンズのレギュラータイプのガソリンは1Lあたり0.80$〜0.90$だから、1.5L程度の給油だったことになる.給油を終了し、窓口に行くとちゃんとおつりを用意して待っていてくれた.他の人たちはショップに行かないで給油していたから普通は後払いなのかも知れない.しかし、これで入れ逃げされないのだろうか? 不思議である. これにて給油完了.再度レンタルショップへ引き返す.車体を丹念に調べられ、ガソリンを調べ、OKサイン.その後、乗り逃げ防止のための預かり金1,500$の証書を返却してもらい無事終了.この一時預かり金(Guarantee money or Keeping for a time money)のクレジットを返還してくれない際、どのように交渉しようか、どのような単語が必要かと悩んでいたのだが不要となり、ホッ!(^^)! ![]() 帰国後、足全体が痒くて困っています.これは柔らかいパンツが激しく皮膚を叩きつけ続けたためのようです.やはり服装はキッチリしないといけません♪ 又、日焼け止めも必須アイテムです.焼けた鼻の皮が帰国後すぐに剥け始めました. シミになりそう〜.オジンには関係ない??.そのとおり !!. 以上にて、ケアンズ近郊初心者ツーリングレポートの終了です♪ ・アルバムはコチラをクリック. |
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