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Carins滞在二日目、フィッツロイ島への単独ツアーへ | ||
![]() グリーン島は手前 ![]() 乗客は少なめ ![]() 定員200名程度か? ![]() 操舵室 ![]() フィッツロイ島全景 |
多くの方は「グリーン島」ツアーの日.同室のH氏はインターネットで予約し、他の方々は旅行会社に申し込み. 私は船乗り場のチケット売り場で「フィッツロイ島」行きの当日分を買い求めた.残念なことに8:30の便が満員で10:30の便に乗船することになった.それまでの時間は写真撮影とオートバイのレンタル手続きで時間をつぶす. 10:10に再度カウンターへ行き、チケット購入.覚えてくれていてファーストネームを言うだけでチケットを発行してくれた.39$なり(英文のパンフレットを見ると36$と記されているが…?).この時帰りの便を選べる.3:00PMか5PM.私は3:00PMを選択し、いざ桟橋へ.暑い、10時過ぎだというのに日差しが強烈だ.紫外線が日本の4倍近いと聞いているのに日焼け止めを用意していない.大丈夫だろうか? 定刻近くになっても船の姿が見えない.日陰で時間を過ごす. 偶然B氏に出合う.グリーン島ツアー組を見送り来たとのこと.あちらの方は船も大きく、乗客も数百人単位で賑わっている. 定刻10分遅れで入船、約40人程度の客を乗せ、ゆっくりと出航. デッキか船内かを迷ったが、行きは船内を選択し、最前列の席を確保.同じ列の反対橋に中国系のハネムーン客.船内は4分の1程度の乗客なのでゆっくりと過ごせそう.出航後、ケアンズ港を撮るためデッキへ.デッキは60%程度の乗客で埋まっている.デッキの方が人気があるようだ.日本人は私以外1カップルだけのようだ. 半島を右に見ながら軽快に、滑るように進む.この日は波がほとんどなく天気も良かった.ただし、若干霞んでいて遠くはにじんでいて景色は今一歩といったところ. 船員は白人のキャプテンと助手2名.船内でスプリングウォーター2.50$、MX BEER 4$他を販売している.ビールを飲みたい.悩んだが灯台まで登る予定なのでしぶしぶ断念した.もう一つ気になったのは、商品が入っているクーラーボックスに助手が足を乗せて休憩している.こういう無神経な態度が許せないのは東洋人の私だけなのだろうか?? 約40分後、前方に島らしきものが見えてきた.木々で覆われた小さな島だ. 小さな桟橋一本の可愛い船着場.桟橋のすぐ下で熱帯の魚たちが戯れている.上陸後子供たちが島内の案内図を無料で配ってくれた.大きな島内案内図も掲示されている. ちょっと覗いて、灯台方面に向かう道を確認.反対方向には「ヌーディビーチ」がある. |
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浜辺(ウェルカムベイ)を水の色や砂浜の感触を楽しみながら進む.サンゴの死骸でできていると思われる位サンゴが多い.沖縄の浜を歩いた時を思い起こす.朽木の辺りに白い鳥がいる.野生のオウム(北豪キバタン? Greater-Sulphur-crested Cockatoo)のようだ.頭に黄色いカンムリを戴いている.寄って撮影しようとすると飛び去ってしまった. このビーチは恋人たちが時の移り行くのを楽しむに絶好なポイントだ.一人浜を歩く中、寄り添う恋人たちを見かけても、寂しさを感じない年齢になった自分に気付く. 数百メートル歩くと岩場で行く手が遮られている.これからは熱帯植物が繁茂する林道だ.案内らしきものが見えず、しばらくウロウロするが登り道が見えてきたのでその道を行くことにした.自動車の車輪の部分だけがコンクリートで整備された山道だ.以前はその中が階段にされていたような形跡もあるが、現在は滑らないようにコンクリート部分を利用して登るしかないようだ.否みに後ろにも前にも人影はない.寂しさと不安が襲ってくる.上陸した人たちのほとんどはマリンレジャーを楽しんでいるのだろう. この道は灯台へと続く道のはずだが、傾斜が余りに急だ.せめて階段なら登りやすいものの全くの急傾斜なのでキツイ.人のための道ではなく、機材運搬等用の4WD用の道のようだ.この急斜面を見たとき一瞬止めようかとも思ったが、夕刻まですることもないので仕方なく登り続けることにする. このような人工の急斜面を登ったのは「万里の長城」以来だ.万里の長城は多くの観光客が登っているせいで路面がツルツルし滑りやすかった.所々急になり、風が強いときは飛ばされそうになる位だったと記憶している.かれこれ20年も前の記憶だ.山登りなどここ30年やったことのない中年族には辛い. 汗をダクダクかきながら登っていると、後ろ向きに登っている人と出会った.彼は「このように登ると楽だよ」教えてくれたので真似してみたが性に合いそうにないのですぐに「お先に」させていただいた.どこまで続くのだろうと、辛さに耐えながらの登山だったためかこの急斜面を撮影するのをすっかり忘れていた.途中の展望台でも海を写すだけだった.30分も歩いただろうか、やっと灯台が見えてきた.ここに来るまでに出会った人はわずか5人. 小さな灯台だった.高さが10mもない位か.だれもいない.扉が閉まっていて中にも入れない.残念だ. 裏に回ってみる.案内板があり、見渡す限りの水平線は絶景だったと書きたいのだが、霞んでいて絶景とはいえない.それでも苦労して登った甲斐はあった. 誰一人いないので床に置いたカメラでタイマーショットを一枚撮って、帰路に向かう.フィッツロイ島を横断する登山道もあるのだが右手に持ったノートパソコンが重い.来た道を戻ろうとしていると先程後ろ向きに登っていた方に二度目の邂逅.お互いにニッコリ.彼がジェスチャーを兼ねて「随分早いね」と語りかけてきた.お互い名前も名乗らず話していく内に彼は元オーストリア政府に関係する職場で水の調査をしていた人だと分かり、持参していたORP計を見せたりした.彼は55歳の白人オ−ストラリア人でオーストラリア大陸を五回も回ったと誇らしげに語ってくれた.乏しいボキャブラリーも尽きて来たので握手して別れる. 下りは膝に負担が大きい.ゆっくり慎重に降りよう.途中一組の女性カップルに出会っただけで後は誰にも会わず下山した.この女性カップルの一人に「あとどの位で頂上か?」と聞かれて約500m位と答えてしまった.5分くらいと答えてあげなくてはいけなかったと反省する.疲れていたものだから距離感が分からなくなっていた. |
![]() Sparrow's Nextさんより 無断借用 ![]() グリーン島が望めた ![]() 灯台から眺める太平洋 ![]() 情けない格好(^_^;) ![]() カワイイ小さな灯台 |
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![]() 大味なハンバーガー ![]() ダイビング初級コース ![]() フィッツロイ唯一のテラス ![]() ダイビングポイントへ |
どうにかウエルカムビーチまでたどり着く. 船着場のすぐ奥にあるテラスでランチタイム. ビーフハンバーガーとポテトチップスとMサイズのコーラで11$強.高い.日本でなら絶対に食べずに我慢する価格だ. 14時を回っていたのでテラスはのんびりしている.ゆっくり戴こうと思ったがハンバーガーが美味くない.トマトソースを追加したがそれでも美味しくない.半分で止めてしまった.ただし、フライドポテトは美味かった.出航までの時間があるので、というより島で原稿が書きたくて持ってきたノートパソコンを取り出し旅行記を書き始める. 途中ビールを一缶購入.気が付けば出航時間の30分前.ビーチへ向かう.何枚かプール、海辺を撮影.浜辺でいくつかのサンゴを拾う.(帰国時に分かったことだが砂浜に落ちているサンゴも持ち帰り禁止品だった) 帰りはデッキの前方に乗り込む予定で早めに乗船口へ向かう.左の肩甲骨に「福」のタツーを入れた女性が一番乗りのようだ.彼女は右端の最前列へ.私は左端の最前列に腰掛出航を待つ. 強い風とキツイ紫外線が気に掛かるが、こんなに乾燥した海上の旅はなかなか経験できない.堪能しよう. 風のお陰で日差しの強さも気にならず順調な航海、途中小さなボートが競争を仕掛けてきた.5人乗り位か.当方はほとんど波を感じないのに横を走るボートは激しく上下しながら疾走している.その内抜ききって先へ行ってしまった. ケアンズ港に近づくに連れ、向かい風がきつくなり、最前列の私の席には水シブキが飛んでくるようになった.水面から3m以上はあるはずなのに水を浴びるなんて相当に強い向かい風だった.キャプテンの慣れた操船技術でスムースに接岸.降りてみて驚き.景色が全く違う.出航時より視線が低い.1m以上も浮橋が下がっているのだ.朝は海だったところが沼地のようになっている.翌朝再度確認してみると数百メーター先まで沼地のようになっていた.これでケアンズの海が濁っている理由が判明.因みに我々がよく戴く「ワタリガニ」は砂ガニとのこと.ここで捕れるのは「ドロガニ」と呼ばれることもこれで納得. 明日はスズキのイントルーダーでケアンズ近郊ツーリングです♪ *フィッツロイのスナップ集はコチラ(No.101以降です) |
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