病原性大腸菌の病型による分類 |
分 類 |
病 型 |
腸管侵入性 大腸菌 (EIEC) |
大腸粘膜に侵入して赤痢と同じような病状を呈する |
腸管病原性 大腸菌 (EPEC) |
サルモネラ症によく似た急性胃腸炎のかたちをとって発症する |
毒素原生 大腸菌 (ETEC) |
コレラ様の下痢を起こす。下痢の原因になるのはETECの産出する腸管毒 |
腸管出血性 大腸菌 (EHEC) |
出血性の腸炎と溶血性尿毒症の原因。培養細胞に作用するのでベロ毒素産生菌(Verotoxin‐producing E. coli : VTEC)と呼びO157はここに分類される |
腸管付着性 大腸菌 (ESEC) |
これまでの大腸菌に知れれている性質がなく、HE p-2 細胞にだけ付着できる性質が知られているにすぎない |
腸管凝集性 大腸菌 (EaggEC) |
自発凝集を起こしやすく、かたまりとなって細胞に付着する性質がある。小児の慢性の下痢症の原因と考えられている |