波動水(波動共鳴水)、磁気水はただの水にすぎない
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波動水(波動共鳴水)、磁気水はただの水にすぎない

訪販ニュース


株式会社 訪販ニュース社発行
週間訪販ニュース2001.3月1日発行、第729号

快刀乱麻(天声人語的)から
浄水器協議会が2月21日に開催した特別セミナーのうち、東京大学教育学部付属中学教諭で法政大学工学部講師の左巻建男氏による「機能水」についての講演は極めて衝撃的なものであった。訪販市場で早くから販売されている機能水・活性水を生成する浄・活水器等の機能それ自体に大きな疑問を表明し、科学的根拠が薄いと認識を示したからだ。
機能水・活性水と言われるものには、アルカリイオン水、磁化水、電気石(トルマリン)水、πウォーターなどがある。このうち、アルカリイオン水については厚生労働省によってその効能・効果が認められ、「胃腸症状の改善」については国立大蔵病院が臨床試験に基づいて検証していることを紹介。
しかし、これ以外のものについては「科学的根拠は極めて乏しい」との認識を示した。 中でも波動水については、「共鳴磁場分析器(MRA)が物質の持つ共鳴固有波動情報を水にプリント(転写)できることから、健康に良い複数のコードを水に転写して共鳴磁場水をつくると言うものであることを紹介した上で、MRAの構造・機能自体に疑問があること、科学的に「転写される構造」がないことをあげ、これらを基にした「波動水(波動共鳴水)はただの水にすぎない」と断定した。
同氏はMRA自体を「掌の皮膚表面の電気抵抗をはかる装置にすぎず」実態は「嘘発見器の類」とした。
訪販業界には「波動」を大きなセールスポイントにしている企業もある。機能は商品の本質をなすもの。品質・機能面で十分な説明のできないものは、やがて「怪しげな商品」のレッテルを貼られる。

効能を謳う活性水などを検討
  浄水器協・拡大セミナー
    左巻氏 活性水に多い“怪しい水”

 浄水器協議会(事務局・東京都港区、石川郁久代表幹事、略称・JWPA)は二月二十一日、東京・芝公園のメルパルク東京で、「拡大セミナー二〇〇一〜水と生きる研究セミナー〜」を開催した。プログラムは前・資生堂基礎研究所職員で現在、(株)オードファブール取締役副社長の富田健一氏が「化粧品における水の意義について」、金沢大学医学部教授の井関基弘氏が「水道水によるクリプトスポリジウムの集団感染と浄水器の役割」、東京大学教育学部附属中学教諭で法政大学法学部講師の左巻健男氏が「水の科学・・機能水について」それぞれ講演した。

左巻氏は、アルカリイオン水、磁化水、波動水、さらにπ(パイ)ウォーターなど、いわゆる「効果があるとする水(活性水)」に幅広く検討を加えて、その実態に言及した。
同氏はここで、松下和弘氏が「水の170-NMRの半値幅が小さい水はクラスターが小さい。クラスターの小さい水は健康にいい」と主張したことがマスコミを通じて広まり、この松下説が多くの機能水の説明に活躍していることを指摘。しかし、同氏は「松下説は科学的に否定されている」とし、機能水を説明するのに「この説明が出てきたら、その説明は怪しいと思って差し支えない」と断言、注目を浴びた。
ただ、このような中で「アルカリイオン(還元)水」については、国立大蔵病院の北洞哲治内科部長らが、胃腸症状を改善するという効能を検証した事実を指摘した。
磁気水は磁気処理した水。「永久磁石のN極とS極のある間をある流速以上」で通した水で、「ロシアで硬度の高い水の水あか防止に効果があるとされるデータのある」ことを紹介しつつ、「データのばらつきが大きく、再現性がよくない」と指摘。その上で、その効能に「発育促進」を謳っているが、鳥取大学農学部が水道水と磁気処理水を使って羊の発育や代謝成績を調べたところ、どちらも同じで有意差なしという結果だったことを紹介。
「波動水」などは「波動」そのものが業者の捏造だったことを指摘した。



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