学校へ水筒持参いけませんか?

小学校、中学校、高校といつも学校の水は不味くて飲めなかったのは過去のことでしょうか?

◆各校で差・生活乱れ懸念も/県内「夏場はOK」も

 「学校に水筒を持っていってはいけませんか」--。川越市の読者から、こんな内容のメールが朝日新聞に届いた。学校の水道水がさびくさくて、子どもの健康が心配だが、学校は水筒持参を認めてくれないのだという。学校側には、学校生活の乱れにつながるとの心配があるようだ。

【川越の読者からメール】 健康にも学業にも大いにかかわる問題があります。学校の水道水はさびくさく、生ぬるく、浄水器などもちろん付いていません。登下校時に水筒をと、保護者から学校に多数の要望が出されましたが、生徒指導上の問題からか却下。学校によって水筒持参が認められているところも夏のみ。児童生徒の成長期に心配です。広く一般社会に問いたいのです。
 川越市の小中学校では水道水を飲む学校と、水筒を持参できる学校が混在している。市教委教育指導課は「校長の判断に任せている」として実態を把握していない。
 市立川越小学校は水道水を定期点検し、夏休み明けには屋上の水槽をいったん空にして新しい水を引き入れている。「おなかが痛い」など個別に相談があれば水筒持参を認めるが、夏場も含め原則は受け入れていない。
 水筒を持たせると、どこに置くか、いつ飲ませるか、振り回して危険ではないか、と様々なことが問題になるという。桜井保夫教頭は「水筒持参の子どもが増えると、学校の水は安全ではないのではないかと、かえって不安をあおることになってしまう」と話した。

 市立初雁中学校では、冷たい飲み水を欲する子どもたちのために、水道水の水温が上がる夏場だけは水筒の持参を認めている。ほかの季節は体調不良で申し出があった時に「特別に認めている」という。
 いつでも持参できるとなると、市販の清涼飲料水を持ち込んだり、一緒にお菓子も持ってきたりして歯止めがかからず、学校生活が乱れると心配する。  宮間久仁夫教頭は「地域で差が出ても困るので、一校だけ違った対応はできない」と話す。
 夏の暑さが際立っている熊谷市の市立熊谷西小学校では、今夏の猛暑で保護者から希望が出て初めて、7月15日から水筒の持参を認めた。空の水筒に学校で水を入れ、熱中症を防ぐために下校時に飲むのが目的で、校内では水道水を利用させているという。
 越谷市の市立南越谷小学校も今年7月、猛暑を受けて「7~9月は水筒持参も可とします」との文書を親に配り、9月中も持参する児童が多かった。暑さがやわらぐとともに、自然と数が減ったという。
 さいたま市の市立東浦和中学校では、養護教諭が水道水の水質管理を担当している。水筒持参について、親や生徒からこれといって要望は出ていないといい、夏季の部活動の時に限っている。
 学校の水道水と水筒持参について、どのように考えますか。ご意見をお寄せ下さい。住所、名前、年齢、職業と電話番号を明記のうえ、〒330・8557(所番地は不要)朝日新聞さいたま総局「学校の水」係へ。ファクスでの投稿は048・824・7952。

<学校の水> 県教委健康教育課によると、学校の水道は文科省が定める学校環境衛生の基準により、最低1年に1回は検査をしなくてはならない。そのほか、水道法に基づき、水素イオン濃度(pH)は5・8以上8・6以下、そのほか残留塩素や色、におい、味などの水質基準が定められている。(10/30)

朝日新聞 より転載記事 (2004.10.30)


------コメント
水筒を持たせる保護者が「学校の水道水は危険だから飲んじゃダメ!」なんて言って水筒を持たせるから問題となるのだろう.
「水は身体の基本だから、いつも飲んでいる水を飲ませたい.」と言って拒否する教育者がいるのだろうか? * 《全国の水道・湧水のORP値》もご参照ください.
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