還元水(水素水)で氷を作ると白く濁る部分が増える?

還元水(電解還元水・アルカリイオン水・水素水)を常飲されている方たちは還元水の良さや特徴はご理解されていることと思うが・・・
浄水器で十分に水をきれいにし、電気分解で水に機能性・有効性を持たせた還元水を氷にすると、『どうしての浄水器の水で作った氷より白くなるの?』と疑問を寄せられることが多々ある。
これは電解還元水の特徴と、氷の白濁化の理由をご存じないから生じる疑問です。

まずは、「透明な氷」の特徴から列挙しましょう。

  • 酸素等の気体をほとんど含んでいない。
  • アルカリ性物質であるカルシウム、マグネシウム等が少ない軟水である。
  • 酸素等の気体を氷結させないためにゆっくり凍らす。
  • 時には1/3程度凍らせた辺りで、氷結していない中心部分をゆっくりかき回し残っている気体を追い出す。
  • 以上のような工夫や理由で氷は透明になります。即ち、純水に近い水なら透明な氷が作りやすいということをまず知ってください。

これに対し、家庭で還元水を生成後すぐに作る氷は、

  • 水素をタップリ含んだ水素水になっている。(気体が多い)
  • アルカリ性物質であるカルシウム、マグネシウム等が多い原水に比べ多く、硬水である。
  • 冷蔵庫任せのため生成操作が難しい。
    (以前使われていた製氷皿だと製氷皿の下に割りばしなどを引いて生成する〈氷結時間が長くなる〉ことでより透明な氷になるのだが、現在のように自動製氷機付き冷蔵庫では不可能である。
    *還元水をお湯にして入れる方法もあるが、一度だけ有効)
  • 以上のような理由でより白い部分が多い氷になるのが還元水の特徴です。

もし、
浄水器で作った氷と、還元水生成器で作った氷がほとんど同じなら、使用している還元水生成器の修理や調整が必要
となる。(^^ゞ
氷

氷

氷の成分

氷
 pH試薬を入れた処

氷

氷
 溶け始めは暗赤色に

氷
 中性の緑色に変化してきました

氷
 アルカリ性を示す青色になってきました

氷
 右側の方がよりアルカリ性が強くなっています

s 実験のために還元水で氷を作ってみました。


我が家は「自動製氷機付きの冷蔵庫」ですから普段は浄水で氷を作っていますが、今回は特別に還元水で氷を作ってみました。

還元水推奨者が何故還元水で氷を作らないの?』との疑問をお持ちの方もあるでしょう。
当然理由があります。
製氷機先ほども書いたように我が家は「自動製氷機付きの冷蔵庫」を使用しています。
このタイプは給水ケースから自動的に製氷皿に給水されるようになっていますが、この給水ケースから出ているパイプが数ミリという細いホースが使用されています。このため1年以上使い続けているとこのホースの中に還元水に含まれているイオン化されたカルシウムやマグネシウムが結晶化し、付着していきます。最後にはホースが塞がれ水が通らない、即ち氷を作れないことになってしまいます。このことを知っている私は「仕方なしに氷は浄水器の水」で作っているのです。

私も「自動製氷機付きの冷蔵庫」で何年間も氷を作っているけど問題ない』と言われる方がありますがその理由は?
ほとんどの場合、還元水生成器の作動ランプは付いてはいるが十分に電気分解されてない状態=浄水になっているからと考えられます。
使用している還元水生成器の故障・寿命、修理や調整が必要と考えられます。(^^ゞ

電解還元水が全国的に普及してきたため2008年現在、「自動製氷機付きの冷蔵庫」で製氷機のホースが簡単に交換できる機種(製氷室 ●洗える製氷皿・給水経路)がたくさん販売されるようになりました。
pH試薬 今後冷蔵庫を買い替える時にはこの『自動製氷機のホースが簡単に交換・掃除ができる機種』にすることを決めている我が家です♪

製氷皿に入れられた水がどのように凍って行くかご存知ですね。
キューブ単位で観察すると、
  • 全体的に凍る。
  • キューブごと中央・中心から凍り、最後に全体が凍る。
  • キューブごと周りから凍り出し、最後に全体が凍る。

そうです。周りから凍り出し、徐々に全体が氷となります。

どうしてこのような現象がおきるのでしょう。水の成分に理由があるのでしょうか?
製氷皿の水はそれぞれの外側から凍り始め、最後に全部が氷になります。 冷蔵庫で作られる氷のほとんどは外側が透明で中心部が白濁していますね。
この透明の部分と白濁した部分の水質は同じでしょうか?
  • 同じ
  • 違う
違うとしたらどのように違うのでしょう?
ここで興味深い(?)実験をご紹介しましょう!

電解還元水(アルカリイオン水 pH9以上)で生成した氷をコップに一個入れます。
この氷にpH試薬を数的落とします。
pH試薬は赤色ですが、水が中性だと「緑色」に、アルカリ性だと「青色」系に、酸性だと「橙色」系に変化し、水の水質を検査することが可能なことはご存知でしょう。
さて、赤色のpH試薬を解け始めの氷に落とすと何色になるでしょう?
解け始めのとおりは何性の水でしょう?
  • 中性(緑)
  • アルカリ性(青)
  • 酸性(橙)
緑色の中性を示します。
即ち、溶け始めの外側の氷は中性(純水に近い)、この中性の水から凍り始めるのです。
電解還元水は、『水+水素+アルカリ成分等』でできていますが、この中でまず凍りだすのが『水そのもの』なんですね。その他の『水素・アルカリ成分』は最後に氷になります。

その証拠に先ほどまで緑色を呈していたpH試薬が氷が溶け進むに従って、青色~紫色と変化していきます。氷の中心部に近いところに電解還元水の成分がより多く詰まっていることがこれで証明されたことになりますね。

ただここで注意していただきたいのは「水道水で作った氷の白濁成分」と「電解還元水で作った氷の白濁成分は違う」ということです。

「水道水で作った氷の白濁成分」は空気や水酸化カルシウムであるのに対して、「電解還元水で作った氷の白濁成分」は水素やイオン化したカルシウムである点です。

2008年現在、水に含まれる水素の機能性、働きに注目され数多くの「水素水」が販売されているのはご存知の通りです。
活性酸素がさまざまな疾病や老化の原因と特定され、その強力な酸化力を中和・低減させるために強力な還元力を有する水素に関心が高まってきています。


未だ透明な氷を求めますか?
* 《全国の水道・湧水のORP値》もご参照ください.
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