甲状腺欠落症に著効
  
岩戸診療所長 杉山 峻医師



血中のカルシウム増える

私は電解イオン水については深い知識を持たないし、門外漢ですので、今日いろいろの先生方から話を聞いて、改めて電解イオン水の効果を知ったわけですが、今日は、私の妻の甲状腺欠落症に電解イオン水を適用し効果をあげた事例を報告させていただきます。

昭和45年4月、妻の甲状腺の右側がはれ、固くなってきたので、がんではないかと心配し、1ヶ月間かけて、いろいろの検査をしたところ、どうやらがんらしいというので、5月に甲状腺を手術して完全にとってしまいました。

がん研が一番心配したのは、甲状腺欠落症です。つまり、血液中のカルシウム量が減少するわけですが、これを防ぐためには、大量のカルシウムを服用しなければなりません。カルシウムを摂るのはいいのですが、胃の具合を悪くするので食べ物などからも、ある程度カルシウムが補給できるだろうと、1ヶ月ほどカルシウム剤の服用を中止してみました。
1ヶ月経って、血液中のカルシウム量を計ってみると、相当減少していることがわかりました。症状としては、頭が割れるように痛くなり、手足がしびれてくる。病院へ通っていると、そのしびれが次第に上へくると心臓麻痺をおこすのだとか、悪い話ばかりを聞いてきてノイローゼになり、私も非常に心配しました。

私は電解イオン水の話を聞いていたので、国仲先生に相談したところ、1日でも早く飲ませたほうがよいという話でした。正直なところ、はじめは半信半疑でしたがワラをもつかむ思いで飲ませてみることにしました。食後にコップ1杯、その合間にはお茶代わりに飲むようにしたのですが、1ヶ月すると、血液中のカルシウム含有量がノルマル(正常)になってきたのです。

これはいいそというので、ずっと続けてきたのですが、本年の9月から10月のがん研の検査で、またカルシウム値が減少しているという結果が出ましたので、また、今あわてて電解イオン水を飲ませているところです。

私の妻と同室で、2〜3年前に甲状腺を摘出した人がいるのですが、おじぎをした時に肋骨を折り、その痛みがようやくとれたところ、今度はつまづいて足の骨を折ったそうです。カルシウム剤を補給しているのですが、甲状腺をとってしまったため、血液中のカルシウムが少なくなり、骨のカルシウム分がとられて、骨がもろくなっていたのでしょう。こんな患者にも電解イオン水を用いると、もっと効果が上がるのではないかと思われます。

がん研の主治医の先生には、電解イオン水を飲ませていることを話していないので、なぜ、血液中のカルシウムがノルマルになったのか不思議がっています。

本年で手術して3年になり、自覚症状もすっかりとれましたので、今後も電解イオン水の服用を続けさせるつもりです。





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