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高血圧  国仲医院院長 国仲 寛長博士



最近、高血圧、心臓病、肝臓、糖尿、神経痛、ロイマチス、痛風、アレルギーなどの病気にかかる人が多くなってきた。これの原因はいろいろあるだろうが、その第一をなすものは、肉、砂糖などの酸性食品の過食に対して、アルカリ食品である野菜などを嫌うといった食生活の偏重だと思う。高血圧患者を調べると例外なくアジドーシス(酸過多症)にかかっている。この意味からしても、平素アルカリ性食品である野菜などの摂取は、きわめて重要なことであり、野菜嫌いは厳に戒しめるべきだ。

これまでにも日本人の食生活のミネラル不足について警鐘を鳴らす学者もなかったわけではないが、血液中のカルシウム・イオン低下と前記の諸疾患の関係を実証することが難しかったため、実感を伴う指導と助言が、第一線の人々により行われなかった恨みがある。

わたしは、ここ10年来ミネラル、特にカルシウム・イオンが、高血圧をはじめとする前記の諸疾患に関係あるところから、九大後藤教授の推奨するビタミンK(ビタミンKは血液中のカルシウム・イオンを増加せしめる)また熊笹から取り出したサンクロン、あるいは水を電気分解して陰極に集まったアルカリ性のカルシウム・イオン水*1などを服用せしめ、特にアルカリイオン水では著効を認めた臨床治験例を多数得ることができた。

東北大学の近藤正二教授は長年の成果である全国長寿村の食料調査の中で、米、肉、魚類の食べすぎが高血圧、脳出血、心臓病を誘発し、短命となっており、菜食、海藻、大豆などが長寿に関係の深いことを実例で示している。

特にハワイの日本人二世(肉食)が一世(菜食)よりも早死にする者が多く、心臓病にかかりやすいことを指摘し、終戦ごのわが青少年の野菜嫌いの多いことをなげいておられる。従来の蛋白、脂肪、糖質に偏重したカロリー本位の栄養・献立はミネラル、ビタミン、水の三要素にもっと焦点をあて、特に酸・アルカリ平衡の観点から根本的に考えなおす必要がる。その意味でアルカリイオン水の利用は大いに有効であるといえます。





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