アルカリイオン水とは?

アルカリイオン水とは?

研究の歴史は意外に古く、1930年代に遡ると言われています.
水に電気刺激を与えると、水に加えられたエネルギーが作用し、水そのものの性格を変え、作物の生育や人間の健康面に役立つのではないかと考えられ、一部の研究者で盛んに研究が繰り返されたそうです.
その過程の中で、水に通電するだけではなく、電気分解された陰極水、すなわちアルカリイオン水が種(タネ)の発芽率を向上させたり、各種植物の育成度が高まることが実証されました.

このことから、人体に用いても有効であろうと考えられ、盛んに飲用実験が繰り返されました.
その過程の中で、しつこい発疹が消えたり、蕁麻疹が出なくなったり、胃腸障害が改善されたりと様々な効果が研究に協力下さった医学者たちに寄せられました.

その結果、昭和40年に「アルカリイオン水生成装置」が「医療用具」として厚生省の認定を受け、現在も変更されることなく連綿と継続されてきています.(又、この約40年間もの間、この認定を受けた「機能水」は他にありません.)
アルカリイオン水は、特に、厚生省、現在の厚生労働省に承認された効能・効果の中で、「胃腸内異常発酵の改善」はもっと強調されるべき効能と考えます.
胃腸内異常発酵の改善」は一般の方々にはあまり耳慣れない言葉ではないでしょうか?
一体「胃腸内異常発酵」とは、どんな状態を示すのでしょう.

ミルクを与えている時期の健康な赤ちゃんの便をご存知でしょうか?
健全な赤ちゃんの便は『明るい黄色』で、「甘酸っぱいような匂い』がします.そんなに不快な匂いではありません.
ところが、がんを患っていたり、悪性の疾患に悩んでいる方たちは例外なく、「悪臭便」の持ち主です.又、現在は何ら自覚症状がない方、健康診断で『健康』と太鼓判をを押された方で、悪臭便が続いているは注意が必要です.将来、成人病等の症状が発症する可能性が高い方たちです.ご注意されることをお勧めします.
それでは、ここで少し、便について考えて見ましょうか.皆さんは便の成分をご存知ですか?

「食物のカス」としか、認識されていない方が大半ではないでしょうか?
水分は除いて、「食物のカス・腸内微生物の死骸・体内細胞の残渣(新陳代謝ではがれた細胞、体外の場合は「フケやアカ」と呼ばれるもの)それぞれ3分の1ずつ」と言われています.

腸内が異常発酵を起こすのは、その時の飲食物も影響しますが、便に含まれる「腸内微生物群」の『質の差』が主な原因となります.
私たちの腸内にはなんと「100種100兆個」と言われる微生物群が食物の流入を待ち舞えています.この100種以上もあると言われる微生物には「有用微生物」「悪性微生物」に分けることができます.

皆さんもご存知の「乳酸菌」は「有用微生物」のその最たるものです.この「乳酸菌を始めとする有用微生物群が非常に優位な割合で生息している状態」が授乳時期の赤ちゃんの腸内なのです.有用菌が優位な状態の腸内は「正常発酵」が維持され、飲食された食物が効率よく吸収されます

ところがその反対に「悪性微生物群」が優位な腸内は飲食物の腐敗化が起こり、十分に栄養が吸収されないばかりか、排出される便も悪臭を放つようになります.

このように、便を観察すれば、あなたの腸内環境が、しいては体内環境が明確に確認できるのです.
これからは排便時に便の形状・匂い・色・形などを確認する習慣を付けましょう.

健全な便を以下のように詠んだ哲人がいます.
  『薙刀一本 紙いらず 色は山吹色にて 匂いまた好し』

さて、ここで不思議なお話をご紹介しましょう.
先ほどからお話している「腸内微生物」に関しての質問です.

1.腸内微生物はいつから体内の生息しているのでしょう?
2.腸内微生物はどこから発生(やってくる)のでしょう?

このページをご覧の方で何パーセントの方が正解を出せるでしょうか?
じっくり、考えた後で解答を見てみましょう♪

正解 ) →→→解答(ココをクリック)

私の予想では1~2%ではないかと想像しますが、あなたはいかがでしたでしょうか?

現在の医学でも解明されていない謎の一つだそうです.
出産時死亡した赤ちゃんの腸内には一切の微生物の存在は確認されないそうです.
しかし、生後24時間以上経過後に亡くなった赤ちゃんの腸内には乳酸菌を始めとする腸内細菌(腸内微生物)の存在が確認されるそうです.
生まれた直後の赤ちゃんの腸内は無菌状態なのに、24時間経過後にはちゃんと腸内細菌が発生している.なんと、不思議な現象でしょうか.

現在想像されている発生方法は「出産時に産道を通り出る際、膣に付着した細菌が赤ちゃんの皮膚を通し直腸から進入するのではないか」と言われていますが、これでは簡単には納得できない説明だとは思われませんよね.
ともあれ、健康な赤ちゃんの便は有用微生物群のお陰で、健全な便が出ているのです.

アルカリイオン水の効能効果の一つである「胃腸内異常発酵の改善」とは『有用微生物を優位にし、悪臭便を赤ちゃんの便のような状態に戻す』ことです.

アルカリイオン水とは本来、電気分解装置で陰極側に生成された水のことをいいます.
そのほとんどが厚生労働省認定の工場で製造された機器で(概ね「医療用具承認番号」を取得している)生成されます.
特徴は「アルカリ性(pH8~pH11)で、原水に溶解しているミネラルをイオン化(身体にすぐに吸収される状態)して、含有量も1.5倍程度に増量しています

機器開発当時の昭和30年代は効率のよい隔膜がなく、素焼きの陶器を使用していました.このため、電解(電気分解)効率を高める手段として、「カルシウム剤(乳酸カルシウム等)」を「電解促進剤」として、原水に溶解させて電気分解をしていました.
そのため、生成されたアルカリイオン水には日本人に不足がちなカルシウム(Cl)が多く含まれ、しかもイオン化された状態であるため「電解カルシウムイオン水」(電解カルシウムアルカリイオン水)と呼ばれたりもしました.
当時明らかにされていた生成水の特徴は
  1. アルカリ性である」こと、
  2. カルシウムイオンを多く含む
ことでした.
「電気刺激を受けて水に何らかの『力』を得た」状態であることは推測され、現象としても多々確認されたにも関わらず明確な機序が解明されず現在に至っています.
アルカリイオン水(マイナスの水、還元水)が何故、人体に様々な薬効を現すのか.これからの研究に期待したいと思っています.

昨今、『天然のアルカリイオン水』なる表記で販売されている「ミネラルウォーター」の宣伝を散見しますが、消費者の手に渡った時点においてもアルカリ成分(ミネラル等)がイオン化した状態のままであるかは不明である.というより、難しいと言った方が正確でしょう.

しかし、そんなことより「昭和40年より電解装置により生成され、厚生労働省の医療認可を受けた」機能水であるアルカリイオン水と混同させるような表記・宣伝は如何なものであろうか?
販売者の良識を疑ってしまうのは私だけではあるまい.


アルカリイオン水と還元水・活性水素水の違い

   <<<<<<<<<<まとめ >>>>>>>>>>
アルカリイオン水とは?
  1. 電気分解方式で生成された陰極水である
  2. アルカリイオン水が生成する機器の殆どが厚生労働省認定工場で生産されている.
  3. アルカリイオン水を生成する整水器のほとんどは厚生労働省の医療用具承認番号を取得している.
  4. 確認されている相違点は別記の如くである.*特徴はコチラ
  5. アルカリイオン水の一部は『還元水』、『水素水』と呼ばれたりする.
  6. 『還元水』、『水素水』と呼ばれる条件は
    • マイナスの還元電位を-200mv以上有する.
    • 水素ガスを溶解した状態で有している.
    • 水素の一部は「活性水素」と言われる.
  7. 全てのアルカリイオン水が『還元水』、『水素水』とは言えない
04/11/17/14:59
* 《全国の水道・湧水のORP値》もご参照ください.
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