おいしい水の条件
身体によい水と「美味しい水」は違いますが、私たちが「おいしい」と感じる水の特性はあるようです。一般人が飲んで美味しいと感じる水の条件をまとめてみました。
水質項目 | おいしい水の要件 | 適 用 | 蒸発残留物 | 30~200mg/l | 主にミネラルの含有量を示し、量が多いと苦み、渋み等が増し、適度に含まれると、こくのあるまろやかな味がする |
硬度 | 10~100mg/l | ミネラルの中で量的に多いカルシウム、マグネシウムの含有量を示し、硬度の低い水は癖がなく、高いと好き嫌いがでる。カルシウムに比べてマグネシウムの多い水は苦みを増す。 | 遊離炭酸 | 3~30mg/l | 水にさわやかな味を与えるが、多いと刺激が強くなる。 |
過マンガン酸カリウム消費量 | 3mg/l以下 | 有機物量を示し、多いと渋味をつけ、多量に含むと塩素の消費量に影響して水の味を損なう。 |
臭気度 | 3以下 | 水源の状況により、様々な臭いがつくと不快な味がする。 |
残留塩素 | 0.4mg/l以下 | 水にカルキ臭を与え、濃度が高いと水の味をまずくする。 |
水温 | 最高20℃以下 | 夏に水温が高くなると、あまりおいしくないと感じられる。冷やすことによりおいしく飲める。 |
(厚生省「おいしい水研究会〈昭和60年4月24日〉」から)
- 有効成分を含まない水はおいしくない。(RO水は美味しくないから、ミネラルを添加)
- 水に含まれる成分バランスで料理・飲料の味が変化する。(軟水⇔硬水、アルカリ性⇔酸性)
- 残留塩素は「0.4mg/l以下」であれば一般の人は不快感を感じない。
- おいしい水と、身体に有益な水は同一ではない。